No.286 嗚咽 5 「大人の泪」 より
- 638 :大人の名無しさん :04/05/14 02:22 ID:7xFPvedU
- お父さん、お母さん
あなた達が存在しただけで、私には本当に心の支えだったんですね
20歳になって、大人と言われる年になってから、2人とも逝っちゃったけど
あれから、何年もたって、私も30になったけど
まだまだ、子供で2人にそばにいてほしいのです
最近夢に出てきても、あんまりお話しないね
今日、夢に出てきてくれないかな
会いたいよ
お父さん・お母さん
- 646 :大人の名無しさん :04/05/16 03:24 ID:KIJIT6uL
- 俺の母は39歳で死んだ。胃がんだった。もうすぐで俺が小学六年になろうと
していた冬だった。
死ぬ数年前ー俺が小学3年の頃から母は入退院を繰り返していたので、家族
揃って旅行に出かけた記憶がほとんど無い。ましてや、俺や兄貴が生まれた
後では夫婦水入らずの旅行なんて、したくてもできなかっただろう。
17回忌が行われてから少し経った、彼岸の前。夢の中に母が出てきた。
夢の中で、俺と母と父が電車に乗っている。これから母と父が大分に旅行に
行くみたいで、俺は途中まで見送るところらしい。
車内で、母は嬉しそうに俺に話してくる。久しぶりの旅行だとか、楽しみだとか。
父は照れくさそうにしているのか、外の景色を見たままだ。俺はというと、そんな
母のノロケとも取れるはしゃぎように「はい、はい。」と笑いながら相手をしていた。
- 647 :大人の名無しさん :04/05/16 03:25 ID:KIJIT6uL
- やがて俺は「楽しんできてね。」と両親を見送り、家に帰った。一人になった俺は、
気ままに好きなものを食べ、風呂に入り、くつろいでいた。そこへ電話が鳴る。
母からだった。嬉しそうな声が受話器から聞こえてくる。
「歴史のあるお寺に行ったよ。でね、そのお寺に泊まったの。お寺に泊まるの
なんて初めてだよ〜。」「あ、そうなんだー」「そうそう、ちゃんとご飯食べてる?」
「何言ってんだよ。俺もう27だよ(笑)。」
こんな話をしてから目が覚めた。目が覚めて、不思議な感覚に包まれて俺は
しばらくボーっとしてた。そして思い出した。
「そういえば、母さんは父さんにべた惚れだったなあ」
彼岸の時は墓参りにいけなかったけど、また近いうちに行くよ。そうそう、兄さんが
17回忌の時に結婚するのを報告したけど、日取りが今年の9月に決まったんだ。
赤ちゃんもできるみたいだよ。幸せになれるよう、遠くから祈っていてね。
- 834 :元 ◆cyonE.JIm. :04/06/05 05:15 ID:S0DG81uD
- 13年一緒に暮らしてきたネコが死んでいく。
学校の校庭で拾った迷いネコだった。
ガリガリに痩せて学生のおやつをねだってニャーニャー鳴く子だった。今でもポテチが大好物。
上等な皮の首輪をしていた。ベイビーピンクに銀色の鈴。
生物系の学生だった私は、とりあえず猿ケージに入れてエサをやりつつ保健所の連絡を待った。
校内の掲示板でも写真付きで飼い主&貰い手を探した。
結局、そのネコはその後の私の人生を共にした。私は恋をし、渡米し、結婚し、そして帰ってきた。
やっと、いくら走り回っても大丈夫な広さの家に住めるようになったのに、彼女はもう走らない。
人に限りなく優しく、獣に厳しい彼女だった。
我が子に添い寝する彼女を夢見たものだ。でももう間に合わない。
私にもっとできることもあったかもしれない。延命だけが貴女の幸せじゃない事は分かっている。
しかし、今、この時、喉を鳴らしながら私の膝で丸くなっている彼女の為に私はどうするべきか。
痛くないように、苦しくないように、今までありがとうと笑って見送る事ができる
親であり友人でいられるだろうか。
- 475 :マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o :04/03/19 04:01 ID:yvFWeTXz
- 俺の毎朝の日課は、小学校1年の娘と一緒にモノレールに乗る事。
駅までの道は手を繋いで行く。
他人から見ると、いい家庭を絵に描いたような風景だが、実際は違う。
妻とは会話もほとんど無いし、たまに会話をするとなぜか口論になる。
そしてお決まりの展開。
「だったら、別れるか?」
「いいよ!でも、子供はどうすんの?」
「・・・・」
いつものセリフで言い争いが終わる。
ある日の出社前、読みかけの本を入れようとしてカバンを開けると中に何か入ってるのに気づいた。
「封筒?・・・」
取り出してみると、つたない字で俺の名前が書いてある。
『○○ ○○へ』(○○ ○○は何故か俺の氏名)
娘から俺宛の手紙だった。
いつの間に入れたのだろう?
早速読んでみた。
- 476 :マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o :04/03/19 04:03 ID:yvFWeTXz
- (原文のまま)
『人のかん字はささえあっていることとぱぱは、わかっていた?
わたしはそんなことしらなかった、でも先生から、ならったんだよ。
もしぱぱが、しってたらどのときからしったかおしえてね。
いつもかいしゃをわたしたちのためにかいしゃをがんばってくれて、ありがと。』
便箋の余白には、「だいすき」という文字が入ったハートがちりばめられてる。
たくさんの消しゴムの跡、大きさがばらばらの字。
でも、一所懸命書いたんだよって思いは痛いほど伝わってくる。
朝っぱらからグっときた。
そして、会話をしない父と母を見てる娘の気持ちを考えると、すごく悲しくなった。
嬉しさと悲しさがごちゃ混ぜになったような気持ちって分かるだろうか?
涙をこらえるのに必死だった。
その日も、いつもの様に二人で手を繋いで駅への道を歩いて行った。
道すがら、娘に言った。
「ひかる。手紙、ありがとうね」
そう言うと、娘は照れくさそうに笑った。
娘は何も言わなかったが、繋いだ小さな手に少しだけ力が入る。
俺もちょっとだけ強く握り返した。
言葉は無かったが、娘がどんなことを考え、何を言いたかったか分かった気がした。
「照れくさいけど、今日帰ったらあいつ(妻)にやさしい言葉でもかけてみるかな」
駅で友達と合流して、俺から離れて行く娘の後姿を見ながらそう思った。
今さっきの複雑な気持ちは消え、少しだけ晴れやかな気分だった。
今では妻とは割と仲良くやってます。
娘よ。Thanksです。
- 247 :大人の名無しさん :04/01/05 01:29 ID:2V4KkC3j
- 年末に大掃除していた。
整理もしないで箱につっこんでいた年賀状の束が出てきた。
その中に、夏に急死した友人からの1枚があった。
弾むような筆跡で「今年も元気で楽しく遊びましょう!」
…結局、その賀状受け取ってから彼女が亡くなるまで、
会う機会がないままだった。
と、いうより機会はあったのに忙しいのにかまけて行かなかった。
「今回は会えなくて残念、また今度ね。」なんてメールのやりとりもした。
その「今度」が来ないなんて思いもしなかった。
- 124 :大人の名無しさん :03/11/18 20:15 ID:HumnAGSw
- 今日さ、母さんの事を思い出しよ。
田舎者で世間知らずで畑仕事のせいでいつも土の匂いがして
笑顔を絶やさなかったよな母さんは。
肝炎になり、持って4.5年と言われたてから親父に中国に連れって行って貰った時に
夜、国際電話を掛けて来て「電話代が掛かるから」と俺が言ってるのに
初めての海外旅行で嬉しそうに30分も話していたっけ。あの時電話代幾ら掛かったんだよ(w
肝臓癌になって入院してから祖母が見舞いに来た時「親不孝してゴメンネお母ちゃん」と
子供の様に祖母にしがみ付いて泣きじゃくっていた姿はとても見ていられなくて
見舞いに来てた人たちと病室を出た後、待合室で皆で泣いたんだぜ。まったく年甲斐も無く(恥
「散々親不孝したんだから、これから少しは親孝行させてくれよ」と俺が言うと
「お前の存在自体が親孝行だったよ、とっても幸せだった」と言ってくれたっけ、
あんなに学校に呼び出されたり、バイクで怪我したり心配掛けたのに。本当かよ?と思ったよ。
そうそう、そっちで見てると思うけど・・・、病室で紹介したあの子と結婚したんだよ、今2歳の娘が居るんだ。
俺が親になったんだよ。娘は母さんに似て今からお喋りの素質を開花させてるよ。
親になり我慢しなきゃならない事も有るけど、母さんの言ってくれた事が少しは理解できるようになってきたよ。
- 318 :大人の名無しさん :04/02/12 22:46 ID:vJSCsuqS
- おれが中3だから1983年のことになる。
当時、アイワのフルロジックオートリパースステレオラジカセを買ってもらって有頂天だった。
クロームテープ奮発してエアチェック三昧の日々(坂本龍一のFMサウンドストリートとか)。
ある日、父と高3の兄が進路をめぐって大げんかした。が、おれはその様子を隣室でステレオ録音して
あたふたする母に「ほらほら、ヘッドホンで聴くと臨場感たっぷりでしょ!」と呑気にすすめる始末。
母は悲しい顔してたけど、おれはすごいラジカセ買ってもらったことを感謝したつもりだったんだ。
あれから21年、両親も兄も他界した。
おれは結婚もせず独り身。いまこうして酒を飲みながらmp3に落とした当時のテープを聴いている。
ほんと、臨場感たっぷりだよ。あの日の父と兄がすぐそこにいるし。ステレオ録音は反則だよな。
- 926 :大人の名無しさん :04/06/07 01:01 ID:tkJujIWD
- 夢を見た。
TVがついてた。居間だった。こたつが出てた。多分冬。
ゆで卵食ってた。鍋がある。おでんだ。幼稚園の頃からずっと好き。
母親はいなかった。爺さんがいた。皿を渡された。婆ちゃんだった。
いっぱい食べなって言われた。適当に唸って返した。
美味しい?と訊かれた。適当に唸った。他にも何か言われた。また唸った。
箸を置いて席を立った。ご馳走様すら言わなかった。
目が覚めた。天井が見えた。何処なのかわからなかった。自室だった。
上半身だけ起こした。手が見えた。掌を見た。握ってみた。
夢だったと思った。もう一度寝ようと思った。無理だった。もう会えなかった。
もう二度と、あの味のおでんは食えない。
手を額にあてた。
起きてみた。台所に行った。母親が居た。おはようと笑われた。
フライパンを持ってる。オムレツだ。挽肉の。幼稚園の頃からずっと好き。
皿を差し出す手が見えた。皺だらけだった。色もくすんでた。びびった。
思わず握った。どうしたのと驚かれた。握りつづけた。どうしたのと笑われた。
離せなかった。答えられなかった。ただ握った。泣きそうだった。
夢だったら覚めるなと思った。
オムレツを食った後。言わなきゃいけない言葉があるんだ。あなたに。
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