No.322 涙が出るほどいい話 より
- 447 :癒されたい名無しさん :04/08/09 00:18 ID:7/a5/vkc
- 毎朝、新聞配達をしている少年がいました。一人のおじさんが少年に会ったので「おはよう」と挨拶をしました。
少年は笑顔で会釈を返しました。次の日もおじさんは挨拶をしましたが少年は笑顔で会釈を返すだけでした。
おじさんは配達所の所長に文句をいいに行きました。「あの子どもは人に挨拶もできないのか!」と怒りました。
所長は素直に謝り言いました。「あの子は耳が聞こえずしゃべれないんですよ。学費も新聞の奨学金でやってましてね。家が助かってるとお母さんもよろこんでましてね。」
翌日少年が新聞を配るとおじさんが画用紙を持って待っていました。そこには[おはよう◯◯君、いつもありがとう]と書いてありました。
少年は涙をこらえながら何回も何回もお辞儀をしました。
- 222 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/06/05 01:57 ID:Zu963r91
- もう、6年くらい前かな。
仕事がつまらなく、心身ともに疲れて、12時頃の電車に乗った。
扉にもたれた50歳くらいの少し酒くさい男がいた。
1人で、もごもごと愚痴を言っていた
当然、周りに人は寄り付かなかった。
俺は少し気にしながらも、男と同じ側の扉に立った。
心の中で「こいつ、絡んでこないだろうな」って思いながら
いくつか駅が過ぎて、今度はこちら側の扉が開く番。
「扉が開いたらこいつ ぶったおれるかも あぶねな」
って思った瞬間 手が出ていた。
「にいちゃん、やさしいな ありがとう
俺のこと心配してくれて あんたみたいな人もいるんだよな」
そう言っておっちゃんは微笑んだ。
その目は迷子が、親を見つけた時の子供のようだった。
「おっちゃん、なんか嫌な事があったのか? だれかにいじわるされたのか?
がんがれおっちゃん 」
口に出しては言えなかったけど、心の中でそうつぶやいた。
でも実は、自分もだれかに言って欲しかったのかも。
- 360 :名無しさん@お腹いっぱい。 :04/07/21 17:52 ID:3qlRWsV9
- ガキの頃にオヤジと川に釣りに行った。鮎釣りという特殊な釣りで常に川の
流れの中に腰の辺りまで水に浸かって行う釣りなんだけど、ガキだった俺は
何度も流されそうになった。その度にオヤジの腕が伸びてきてオレをガッチリ
掴んで助けてくれた。時にはオレのベルトの辺りを強引に掴んで助けてくれた。
それから20年近く経った今年の初夏にオヤジが体調を崩して倒れた。
幸いにも1週間ほどで退院できた。退院してしばらく経ってオヤジが鮎釣りに
行くというので、心配した母がオレに付いていくように言った。
オレも年老いて病み上がりのオヤジが心配だし付いていくことにした。
そして当日、午前中は順調に釣りを楽しんでいたんだけど午後になってポイントを
変更して少し流れがキツイところに移った。そしてオレは歩き回ってポイントを
探しているうちにかなり流れが激しく立っているのがやっと、という感じの
ところに入ってしまった。体力も限界まできたので流れの緩いところに戻ろうと
した瞬間、足を滑らせてこけてしまった。それを見ていたオヤジが流れを横切って
オレのところまで速攻できてくれて無言でニッコリ笑って手を伸ばした。
そしてオレの腕を掴むと流れの中からオレを引き上げてくれた。
ガキの頃と同じでその腕はゴツゴツしていて力強く逞しかった。
オヤジまた来年も一緒に行こう!
- 641 :二重跳び :04/09/04 23:04 ID:LYOjLF9S
- 20年以上も昔のこと。
オレの家はプチ貧乏で、小4の時の小遣いは月320円だった。320円というのは、
当時のてんとう虫コミックの単行本の価格で、漫画が好きだったオレと母親との
交渉で決定した金額だった。で、毎月1冊漫画を買うのがささやかな楽しみだったのだ。
冬のこと。
体育の授業になわとびが加わった。自分はこのなわとびの授業が毎年大嫌いだった。
苦手だったからではない。クラスメイトがビニール製のスケルトン調の縄を使ってる
のに対し、貧乏家のオレは、オヤジがどこからか拾ってきた麻のヒモで作った縄
でなわとびをやっていたのだ。クラスメイトは気をつかってか、そのことには
一言も触れなかったが、オレにはわかるんだよ、偏見の目が。
そしてある日決心した。今度の小遣いは漫画を買わず、みんなと同じかき氷シロップ色の
きれいななわとびを買おうと。
買いました。ブルーハワイ色のビニールなわとび。
体育の授業はもちろん、休み時間もみんなに混じってなわとびなわとび。
なわとびがこんなに楽しいなんて。
その数日後、午後の授業中に窓際席のオレは運動場に目をやった。
午前に授業が終わった一年生グループがなわとびをやっている。その中には
オレの弟がいた。泣いているようだ。
どうやら友達に麻ロープの縄をバカにされているらしい。顔を真っ赤にし、
涙が頬をつたわっているのがここからでも確認できる。
家に帰ると弟が部屋で漫画を読んでいた。オレが毎月買ってる漫画だ。
一年生のやつは、まだ小遣いをもらってなくて、おれの買った漫画で喜びを
満たしてる身分だ。
オレは彼に言った。明日授業が終わったら、オレの授業が終わるまで待ってろと。
授業後、下駄箱で待ってた弟を連れてなわとび紐を買いに行った。
好きな色を選べと言ったら、兄ちゃんが青だから、この緑のやつにすると言った。
メロンソーダ色だ。
翌日から、校庭で友達と元気になわとびをやっている弟をたびたび目撃した。
ああ、よかったなあと思い、歳をとるにつれてそんな昔の出来事は自分の記憶
から一切消えた。
そして24年後の現在。
貧乏だったオレは高校卒業後、夢も希望もなくフリーターになり、職を転々とし、
現在小さな会社に勤めている。弟は世間では一流とされる大学を出て、東証一部の
会社に入り、ひと昔前のトレンディドラマに出てくるようなマンションに住み、
何ひとつ不憫のない生活をしていた。自分とは正反対の人生を歩む弟をうっとうしく
思い、おれは遠ざかっていたし、会うのも避けていた。そんな弟が突然会社を
辞め、大学院に進学したのは2年前。そして卒業を控えた去年の12月のことだ。
研究を続けるために大学院に残りたいという弟。かっては都心のカコイイ部屋に
住んでいたヤツも現在では大学院近くの6畳一間だ。奨学金を得る書類に保証人
の印鑑がいるということで、オレを呼び出したのだった。
パソコン、プリンタ、分厚い資料の山、いかにも研究者の部屋といったカンジだ。
ダンボールの中に電化製品のACアダプターコードがからまり入っている。
好きにすればいいじゃんと言い、印鑑を押し、部屋を出ようとした時、ダンボール
の中に一本の緑のなわとびが見えた。小学生とかが使うあのなわとびが。
その時は何も気がつかなかった。帰る電車の中で、上記の昔の記憶がよみがえった。
弟があの時のなわとびを今も大事にしていたのが驚きだった。
正反対な人生を歩んでいたとはいえ、今もこうしてダメ兄貴を頼っているのかと
おもうと、うれしくなり、電車内とはいえ頬に熱い涙が伝ってきた。
- 785 :癒されたい名無しさん :04/09/23 13:41:00 ID:YVeMi+Qx
- 小学校3年生の時、海に行って溺れた。
親は大人同士で話をしていて、気づいてくれなかった。
胸くらいの深さの所を歩いていたら、急に深くなって(2mくらい?)
突然沈んでしまって、あとはもがいてももがいても出られなかった。
沢山水を飲んでしまって、頭の遥か上の方に水面が見えて
苦しくて「もう死ぬんだな」と子供心に思ったその時
身体を掴まれて水から引きずり出された。
知らないおじさんが助けてくれた。
足の付く深さまで来たらおじさんが言った:
「砂浜まで連れてってやることも出来るけど、それだとあんたは
一生、海が怖くなるから、手を持っててやるからバタ足して自分で帰れ」
苦しかったけど、おじさんに手を引かれて自力でバタ足で浜辺まで辿り着いた。
見たらもうおじさんはどこにもいなかった。
あの時のおじさん、ありがとう。
お陰で、海も水も怖くならなくて済んだよ。
中学校では水泳部に入ったよ。
大して泳ぐのは早くなかったけど、泳ぐのが大好きになったよ。
- 915 :もう少しここに ◆16i1keR0oc :04/10/12 20:42:23 ID:jtjoC2JB
- 6年ほど前の今頃は、花屋に勤めていた。毎日エプロンをつけて店先に立っていた。
ある日、小学校一年生ぐらいの女の子がひとりで花を買いに来た。 淡いベージュのセーターにピンクのチェックのスカート。
肩の辺りで切り揃えた髪が、動く度に揺れて愛らしい。フラワーキーパーの前に立ち止まり、真剣な面持ちで花を選んでいる。
母の日でもないし、クリスマスでもないし、何のプレゼントかなぁと思って、
しばらく様子を見ていた。あっちを見たりこっちを見たり、あまりにも一生懸命でなかなか決まらない様子だったので、
「誰かにプレゼントするの?お誕生日?」と声をかけてみた。
少女は首を横に振る。「お母さんにあげる」と言う。 「お母さんお花が好きなん?」と聞くと、
今度は首を縦に振る。 こんなおっさんが相手したら緊張して言葉にならないかなと思って、
ニコニコ笑顔をがんばってみた。しかし、少女の口から思いがけない言葉を聞いて、胸がつまった。
「パパが死んじゃったの。ママ元気ないの。だからお花あげるの。」
そんな言葉を口にしながら、一生懸命お花を選んでいる。泣きたい気持ちで爆発しそうになった。
「そっかぁ。。。お母さんきっと喜ぶねぇ。」笑顔を頑張れなくなってきた。
それから色々話を聞いてみると、つい最近お父さんが亡くなったこと、お母さんが時々泣いてるのを見かけること、
おばあちゃんに、お母さんがどうしたら元気になるか聞いたら、お花がいいよって教えてもらったことがわかった。
レジの後ろへ駆け込んで、しゃがみこんで急いで涙を拭いて、パンッパンッと頬っぺたを叩いて気合いを入れなおした。
「どれにしよっか?お母さん何が好きかなぁ?」
「これがいい。」指の先にはチューリップ。鮮やかな明るいオレンジ色。
「うん、チューリップかわいいね。じゃあ、リボンつけるからちょっと待ってて。」女の子は大人しくじっと見ている。
「お母さん早く元気になるといいね。」
「うん。」
出来上がった花束を大事そうに抱えて、ニッコリ笑ってくれた。
「ありがとう」「気をつけてね。バイバイ」と言って手を振った。元気よく手を振りかえしてくれると思ったら、ぺこりとおじぎをした。
小さな女の子が頭を下げる姿を見て、限界に来た。どしゃぶりの雨のように涙が溢れて止まらなくなった。
もっと他に言ってあげられることはなかったか、してあげられることはなかったか。 そんな時に限って何にも出てこない。
急に思い立って、駆けていく少女を追いかけた。「ちょっと待って!」
振り返ってきょとんとしている。「ちょっとだけ待ってて。」
店に入ってきたばかりの小さな小さなチューリップの鉢植えを急いでラッピングして、
メッセージカードに「はやくげんきになりますように」とひらがなで書いた。
その時初めて名前を聞いた。「みかより」と書き添えた。
「これもいっしょにプレゼントしてあげてな。これは親指姫っていう名前の
チューリップやねん。かわいいでしょ?」
「うん。ありがとう。」もう一度、さっきより、もっといい顔をしてくれた。
「バイバイ。ありがとうね。」 「バイバーイ。」 花よりも何よりも、輝くように明るい笑顔だった。
後日、お母さんと、おばあちゃんと、みかちゃんが店にやってきた。
わざわざお礼を言いに来てくださったのだ。ピンクのチューリップで
花束を注文してくださった。
「この子はピンクが好きなんです。私がオレンジ色が好きなものですから、こないだはオレンジを選んでくれたみたいで。」
みかちゃんはただニコニコしている。
花束を本当に嬉しそうに抱えながら、お母さんとおばあちゃんを交互に見上げる。
「よかったね」おばあちゃんが頭をなぜる。お母さんは優しい顔で見ている。
「うん!」
お母さんはきっと元気になられたことだろう。 小さな小さなみかちゃんの笑顔は、今も明るく輝いていることだろう。
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